NHKで「ここは今から倫理です。」というドラマが放送されました。
これは原作は漫画なのですが、一度だけ読んだことがあります。
哲学とかそういうジャンルの物語ですが、ちょっと変わっています。
1話を見たので感想などを述べていきます。
登場人物
高柳(山田裕貴)

谷口恭一(池田優斗)

あらすじ
高柳(山田裕貴)はミステリアスで風変わりな倫理教師。逢沢いち子(茅島みずき)は校内での男友達との情事をとがめられたことをきっかけに高柳に心惹かれる。そして男友達との心ない性交を拒絶したいち子に、高柳は愛と教養についてのマックス・シェーラーの言葉を贈る。いち子に真剣に向き合う高柳に感化された谷口恭一(池田優斗)は自分の様ないじめられっ子を救う“いい先生”になりたいと高柳に告げる。しかし高柳の答えは・・・(NHK公式HPより)

感想&詳細
放課後、教室で性行為をする男子生徒と女子生徒。
そこにひとりの男が現れる。
男
『合意ですか?』
女子生徒
『はあ?』
男
『合意ですか?悪いこととは言いません。真剣なお付き合いなら結構。ただ時間と場所が悪い。』
男子生徒はあわててその場から逃げ出してしまいます。
男
『ここは今から倫理です。』
それを陰から見ていた先生を目指す谷口恭一はそれに感銘を受け、その男・高柳というちょっと変わった教師の担当している倫理を受講する事にする。
そして谷口は高柳の授業に初めて出席する。
高柳
『これから一年間よろしくお願いします。倫理の高柳です。』

高柳の授業を受けるのは数名。
そこにはあの時いた女子生徒・逢沢いち子もいた。
高柳
『倫理は学ばなくても将来、困ることはほぼない学問です。地理や歴史のように生活する上で触れることは多くはないし数学や英語のような実用性もありません。この授業で得た知識が役に立つ仕事はほぼない。この知識がよく役に立つ場面があるとすれば・・・死が近づいてきた時とか。倫理は主に自分が独りぼっちになった時に使う。信じられるものが無くなった時、死が目前に近づいてきた時、人は宗教による救いを求める。悩みが絶えず、苦しい。憂鬱。私は何のために生きている?昔の哲学者者たちは生涯をかけ悩みぬいた。男はこうあるべきとか、女はこうしなきゃダメとかそんなこと誰が決めた?倫理は選択科目ですが、人生においては必修科目です。今はピンと来なくても一年間はしっかり学んでもらいます。』
それを聞いた谷口は高柳は自分と同じいじめられっ子で過去に辛い思いをしてきた人間だと確信します。
一方、高柳と一年前に教室で出会った逢沢いち子は高柳に恋をしてしまいます。

高柳に勧められたいち子は高柳に認められたい為に、倫理の本や字がうまくなるペン字などを勉強し始めます。
図書館で高柳に勧められた本を借りようとしていた谷口は同じようにその本を探していたいち子と図書館で話す事に。
谷口はいち子が噂で聞くのと少し違う事に気が付き、高柳の事が好きなんじゃないかといち子に尋ねますが、いち子はそれを否定します。
ある日、谷口が高柳を探していると、高柳がタバコを吸っているのを目撃し、過去にいじめを受けた際、タバコを押し付けられた事が原因でタバコを吸う人間を心から嫌っていたことで高柳に幻滅する。
谷口は高柳にタバコなんてやめればいいのにと言いますが
高柳
『条例で定められた方法で作られた喫煙所の中で喫煙者が自ら望んでタバコを吸うことは迷惑な行為ですか?すみませんが、タバコを止めることは私の救いにはならないんです。私は不当に部屋を追い出されたいじめられっ子ですか?強制的に毒を吸わせたいじめっ子ですか?』
その言葉に何も言い返せない谷口。
そしていち子は以前付き合っていた男子たちと距離をおくようになっていた。
それに苛立った男子たちにいち子は呼び出されて身体を求められてしまいます。
それに激しく抵抗するいち子。
またそれを偶然見ていた谷口は急いで、高柳を呼びに行きます。

そして高柳がその場に駆けつけます。
高柳
『合意でしょうか?本当に深く愛し合っての切羽つまっての逢瀬なら時間と場所についての注意だけにとどめます。逢沢さん、合意ですか?』
いち子
『違う!』
その言葉を聞いた男子生徒に詰め寄ります。
男子生徒
『教師がでしゃばるんじゃねえ!!』
と男子生徒は高柳を殴ります。
倒れる高柳。
そして立ち上がりながら高柳は男子生徒に話しかけます。

高柳
『やめなさい。私はあなたを殴れない。異性の生徒に至っては落ち着くように背をさすってやることもできません。セクハラになってしまう。お願いします。暴力はやめてください。』
その高柳の迫力に男子生徒は逃げ出すように教室から出て行ってしまいます。
そして高柳はいち子のカバンを拾い上げ、話しかけます。
高柳
『あなたが倫理の授業を選んでくれてよかった。倫理は人の心に触れ、自分の心に触れてもらう授業です。あなたの背中に触れ、慰めることは出来ませんが、あなたの言葉を聞き、あなたの心に触れ、慰めることは出来る。』
いち子
『こないだ教室で触ったじゃん。わたしの手』
その言葉に高柳はそれはオフレコでと人差し指を立ててみせます。
そしていち子は高柳に好きだと伝えます。
いち子を保健室まで送った高柳は保健室の前で待っていた谷口とグラウンドで話すことに。
そこで谷口は高柳にいじめられっ子を救えるような先生になりたいと話しますが、

高柳
『善も悪もいつだって曖昧です。「善なるものは吾これを善とし、不善となるものも吾またこれを善とす。徳は善なればなり」老子の言葉です』
谷口
『ど、どういう意味ですか?』
高柳
『善人も悪人も善人だという事です』
谷口
『いじめっ子も善人と思えって言うんですか?』
高柳
『善人であるから救う。悪人であるから救わない。そうしてしまえばいつかあなたはいじめっ子をいじめてしまうかもしれませんよ。私はきっといい先生じゃないけれど、あなたにはなって欲しいな。いじめっ子もいじめられっ子も全てを信じ、救える先生に。』
そしてその場を去ろうとする高柳に谷口はなんでタバコを吸い始めたのか聞いてみると
高柳
『大学生の頃、喫煙ルームに入り浸っていた先生と一度おしゃべりしてみたかったんです。フフフ、くだらないって顔してる。ではまた倫理の時間に会いましょう』
第1話終了。
漫画はほんの少ししか読んでいませんが、ほとんど雰囲気は同じですね。
高柳も山田さんが漫画での雰囲気そのままに演じています。
ただ谷口という生徒はいたっけかな?と思いました。
谷口はこのドラマにストーリーテラーの役割で加入したキャラなのかな?
漫画でも確か1巻ではいなかったような気がします。
そしてテーマが重いですね!
老子の言葉も出てきて、なんかもう悟りを開いた感のある先生だなと思いました!笑
そして山田さんは前回も他局ではありますが同じ教師役をやっていたのですが、その教師とは真逆の役なので若干違和感が・・・笑
1話のTwitterの反応
まとめ
いかがでしたでしょうか。
Twitterではドラマが今日からだという事を知らない人が多かったですね。
そして漫画とドラマではやはりコンプラの関係で少し違うのかもしれません。
私は直近で見ていた「先生を消す方程式。」の頼田朝日役がどうしても被ってしまい、もしかして頼田朝日は今度は倫理の先生になったのか?と心の中で笑っていました。


ではまた2話で!