NHK夜ドラ「ここは今から倫理です。」の第3話が放送されました。
今回は教師がある女子生徒の事が気になってしまうというお話です。
では感想などを述べていきます。
#3あらすじ
高柳(山田裕貴)は物理教師の松田(田村健太郎)から教師と生徒の恋愛について相談される。深川時代(池田朱那)のことが気になって仕方が無いと言う松田に「それは愛ですか?性的欲求ですか?」と問う高柳。時代は過去に高柳を陥れようとした女子生徒だった…。文化祭の夜、松田の元に音声録音中の携帯をカバンに忍ばせた時代がやってくる。そこに飛び込んできた高柳は“美しさ”についてのソクラテスの言葉を投げかける。(NHK公式HPより)
感想&ネタバレ
物理教師の松田は今まで恋愛経験がなく生きてきた。
そんな松田がある女子生徒が気になっていた。
その理由は事あるごとに、松田に物理の授業の事を聞いてきたり、2人きりで教室に残り勉強を教えたりすることが続くようになってしまったから。
その女子生徒の名前は深川時代。
深川は過去に高柳にセクハラをされたと言いがかりをつけてきた女子生徒でもある。
高柳に仕掛けた罠は失敗に終わったが、深川は今は松田をターゲットにしていた。
その理由は大人の男性があわてふためき、泣き叫ぶ姿を見たいという欲求から。
松田は放課後、喫煙室でタバコを吸っている高柳に先生と生徒の恋愛についてどう思うか聞いてみることに。
高柳
『それは愛ですか?それとも性的欲求ですか?』
その問いに答えられず松田は後日、文化祭の準備の時にまた松田は高柳に相談する。
松田は自分が今まで恋愛をしてきた事がなく、女子に対して免疫がないこと、そして最近は深川とプライベートな相談など親密な関係になっている事などを話します。
高柳
『私は教師と生徒の恋愛がすべて悪だとは言いません。ただ、当然問題はあります。相手が18歳未満ですと児童福祉法に問われます。更に踏みこんで話すと、高校時代というのは人生において青年期にあたります。青年期はアイデンティティーが確立するその途上にある時期です。松田先生は既にアイデンティティーを確立している成人。ですのでそんな松田先生と生徒との間にフェアな恋愛関係が成立しうるのでしょうか?
松田先生とその女子生徒の関係が教師の持つ権力を笠にきて成立しているのであればそれは恋愛ではなくセクハラです』
松田
『あ・・・そ、そうですよね・・・失礼しました・・・』
松田は肩を落とし一礼をしてその場を立ち去ろうとすると
高柳
『ですが、もし仮に2人の関係が本当に対等であるのならば恋愛していいと私は思っています。規則違反はいけない、いけないけれどその規則が本当に心から結ばれたいと願う2人を結ばせないものならば、その規則自体が「人は自由に恋愛をしていい」という社会の決まりを破ることになるから。
松田先生。あなたは今その彼女を心から愛してしまったのですか?弱きものを己の性的欲求のはけ口にしているのでなく?』
松田
『・・・僕は卑怯者です。ありがとうございます。少し冷静になれました』
高柳
『相談ならいつでも聞きますから』
その頃文化祭のミスコンに深川の妹の杏奈が出場する事を知った時代。
時代
(・・・バカな子。自分がただオモチャにされてるって気づかず浮かれて。私はオモチャにならない。オモチャにする側になってやる)
そして文化祭当日。
ミスコンが始まり、その様子を見ている高柳と松田。
松田は高柳に終わらせてくるといい、その場を離れます。
そしてミスコンの檀上には深川の妹の杏奈が登場します。
その様子を陰から見ていた時代はその場を離れます。
それを見ていた高柳。
その後、誰もいない教室で松田と時代がふたりきりに。
時代は自分が松田を誘惑する様子をスマホに録音して松田に襲わせて、それを証拠にしようとするが
高柳
『大事な証拠です。このままにしておきましょう』
と時代のスマホをカバンから取り出してみせます。
時代
『返して!』
とスマホを奪い返そうとしますが、スマホは落ちてしまいます。
それを見た松田。
松田
『違う・・・違うんです・・・』
時代
『は?違わないから!先生!私、この人に急に襲われて・・・』
松田
『違います!僕は襲おうとなんてしてない。だって僕は!・・・深川さんを愛してしまったから。
深川さん、僕を驚かせようと思ってふざけたんだよね。僕、それ本気にしちゃんたんだよ。
でも僕はフェアでありたくて・・・止めようと思って・・・すいません、高柳先生。僕はウソをつきました。自分でもこれが本当の愛かどうかなんて分からなかった。だって今まで誰とも恋愛したことなかったから。
すみません。脅かせちゃってすみません。でも襲おうとしたわけじゃないんです。君に触れてしまってすみません』
それを黙って聞いていた高柳は時代にこれから時代が録音したスマホを使ってこれから何をしようとしているかわかると言い、自分にも松田と同じような事をした理由は、大人をからかうのは親が妹の杏奈にそうするように自分にも気遣ってほしいからだと時代に言います。
時代
『違う!違う!私はただ余裕ぶってる大人をオモチャにしたいだけ!楽しいから!』
高柳
『楽しかったですか?美にして善であること。美しいことと善いことは同一のものでその両方の実現を目指すべき。ギリシャの古い考え方です。ソクラテスは若者に言った。「絶えず自分を鏡に映し、美しければそれにふさわしい者になるように。醜ければ教養によってその醜い姿を隠すように」と。魂を善くしなければ人間は善く生きることは出来ない』
時代
『私は杏奈と違ってブスだから勉強しろって?はいはい、うっざ』
半分泣きながら教室を出ていこうとする時代に松田が声をかけます。
松田
『違うよ、それは違うよ!深川さん!君はとても・・・きれいだよ』

その時、ミスコンに杏奈が選ばれた声がかすかに聞こえてきます。
時代
『杏奈に比べれば全然ブスだっつうの・・・』

と時代は教室を去っていきます。
その場に残された松田と高柳。
松田
『高柳先生。今晩一杯付き合ってもらえませんか?』
高柳
『無理です。仕事は直帰がモットーなので』
松田
『ええ~』
第3話終了。

今回はいろいろと考えさせられる話でした。
あと深川時代役の池田朱那さんと松田先生役の田村健太郎のさんの演技が
とても光ってました。
てか高柳って前にも増して悟り開いた仙人みたいですよね。笑
でもとてもためになるドラマだと思いました。
30分ドラマでここまで内容濃いなんて・・・笑
3話のTwitterの反応
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回もなかなか深い話でしたね。
高校生の時はすっごいつまんないと思っていた倫理ですが、大人になってからだとやはり感じ方が違いますね。
なんか身に沁みます。笑
ではまた4話で!