ドラマ「危険なビーナス」の最終話が放送されました。
今回ですべての謎と伏線が回収されるのでしょうか。
では感想などを述べていきます。

あらすじ
矢神家の親族会。当主・康治(栗原英雄)が亡くなり、明人(染谷将太)が戻らない今、矢神家の遺産はいよいよ康之介(栗田芳宏)の子たちに均等に分配されることになった。しかし、楓(吉高由里子)は後天性サヴァン症候群の研究記録さえ見つかれば明人を救い出せると波恵(戸田恵子)に訴え、勇磨(ディーン・フジオカ)も楓に味方する。
その時、行方を晦ましていた牧雄(池内万作)が突然現れ、それをきっかけに一族で醜い言い争いが勃発する。見かねた波恵が一同を制し、康之介に関するある重大な事実を語り、「矢神家は康治の代で終わりにします」と言い放つ。
そんななか、「母から譲り受けた貴重なものを渡さなければ明人を殺す」という犯人からのメールが届いたと親族の前で告白する伯朗(妻夫木聡)。「明人は必ず僕が救い出します!」と宣言し、矢神家を後にする伯朗―。
ついに、犯人との直接対決!!伯朗は「貴重なもの」を探し出し、明人を救うことができるのか?犯人は一体誰なのか?母の死の真相とは?そして、楓は本当に明人の妻なのか?
全ての謎が明かされ、ラストには驚愕の結末が待ち受けるー。最後の最後まで目が離せない最終回!!

感想&詳細
康治が亡くなってからの親族会が始まる。
波恵は当初の予定通りに明人が戻らないので、遺産は親族に均等に分配すると明言します。
すると牧雄がそこに現れ、康治の研究記録が見つかったと告げます。
どこにあったと尋ねる勇磨に康之介の部屋と答える牧雄。
祥子は勇磨に研究記録を渡す代わりに、佐代が祥子の母を殺した事を正直に話すように詰め寄ります。

牧雄さん。その研究記録は偽物ですよね。あなたは僕を殺してでもその記録を手に入れると言ってました。それほど思い入れがある研究記録をそんな恨みの為に渡すはずがない

ハハハ。やっぱりダメだったようだな。あなたのくだらないアイデアは
すると佐代が

愚かな人ね。こんな人に矢神家の遺産を分けるなんてもったいない
と言いそれに反応した祥子が激情して佐代にナイフを持って襲い掛かります。
みなに止められる祥子。

いい加減になさい!矢神家の当主が亡くなった時に恥ずかしいと思わないのですか?

波恵さんこそ、恥ずかしい事をされているのでは?君津君の事ですよ。康之介から聞いたんです。波恵さんが昔、貧乏だった青年と恋に落ちた事があるって。相手の男の名前は君津修平。
それで自分の息子である君津に遺産を分けようとしていたのではと波恵に問う佐代。

いいえ。君津の父親は康之介です。
波恵はそう言い、DNA鑑定書を見せます。そこには99.9999%の確率で康之介の子供であることを示すものだった。
そして波恵は修平との過去を話し、結局すべて康之介のいいようにされてしまった事、薬物を徐々に混ぜて康之介を殺害した事を告白します。
波恵は康之介の子供である人間、すなわちこの場にいる人間にその薬物を混ぜておいたと話し、みな驚きますが、波恵は伯郎の康治に対する想いを見てもし明人が戻ってくるのなら、矢神家にはまだ存在価値があるのではと思い直し、薬物を入れるのをやめたと伯郎に言います。
その言葉を聞いた伯郎は必ず明人を取り戻すと言い、勇磨と楓にもその手伝いをしてもらうとみんなに話します。
その後、伯郎は兼岩順子にこれから小泉の家に行くけど伯郎の母・禎子が康治から何か譲り受けたものについて何か思い当たることはないかと尋ねます。
順子は伯郎の父・一清が残した手帳を見ていてどうしてこの「寛恕の網」の部分の写真がない事を伯郎に尋ね、伯郎は誰かが持ち去ったんじゃないかと話すと、順子はもしかして明人かもしれないと伯郎に言います。
そして小泉の家に着いた伯郎、楓、勇磨は小泉の家を探すと、勇磨が天井裏から康治の研究記録が見つかったと2人に言います。

僕が確認した時はなかった!
不審に思う伯郎。確かに前回探した際には天井裏も調べたのだ。
そして研究記録が見つかったことを犯人にメールで伝えると、すぐに返信が。
【動物病院のポストに次の指示を入れました】
そのメールを見た3人はすぐに動物病院に向かう事に。
だが伯郎は釈然としない。
動物病院に向かう車の中で伯郎は楓に

君はあの家が残っていることを勇磨以外に話したか?

いいえ。勇磨さん以外には誰も
そこで伯郎は車をストップさせ、明かりの消えた小泉の家に再度行きしばらく様子を見守っていると誰もいないはずの小泉の家の明かりが急につきます。
驚く楓と一緒に小泉の家に再度入っていく伯郎。
そこで伯郎の前に1人の人物が。


僕と順子おばさんの会話を聞いていたんですね。それで小泉の家が残っている事を知ったおじさんは先回りをして研究記録を天井裏に隠した。僕らがそれを見つければすぐに帰ると思ったから。僕らがいなくなった後に自分が本当に欲しかったものをゆっくり探そうと思ったんですよね。寛恕の網を。

やはり君は頭がいい。明人君がこれを持って来た時は本当に驚いたよ。
そこには兼岩憲三の姿が。
そして一枚の紙を伯郎に見せます。
それはウラムの螺旋の表現方法を変え、より緻密にした図形の事だと話し、それを聞いた伯郎は康治が以前自分に
【あきとにうらむな】
という文字を見せられた事を思い出す。それはおそらく「ウラムに関わるものを処分しろ」とかそういう事だったんじゃないかと憲三は伯郎に言い、その【寛恕の網】の手に入れる為、明人がその価値に気づく前に伯郎にその寛恕の網を引き取らせる事が目的だったと話します。
そして牧雄が【寛恕の網】の価値を知っていた事を知り、エレベーターから突き落とした事も白状します。
伯郎は憲三に禎子を殺したのも憲三だったのか尋ねます。
憲三は静かに腰を下ろすと小泉の家で【寛恕の網】を探している時に禎子に見つかり、その【寛恕の網】は人を狂わせるような絵だから持っていてはいけなかったと言い、順子に電話すると電話をかけようとした禎子を止めようとしたが、気づいたら禎子は目の前で倒れていたと話します。

すぐに救急車を呼べば助かったかもしれない。だけど僕は禎子さんを風呂場まで運び、服を脱がせ、湯舟に寝かせ、お湯を入れた。途中で意識が戻ったら中止にしようと頭の片隅で思っていた。けど意識が戻る事はなかった。
憲三はそう言うと伯郎はもうわかったから明人を開放してくれと憲三に言い、憲三はわかったとその場を離れます。
ガタっと変な物音がして伯郎が行くと、憲三が家中に灯油を撒いていた。

何やってるんですか!
伯郎は憲三を止めようとしますが、憲三はそれを振り切り逆に楓を羽交い絞めにします。

動かないで。
憲三はライターに火をつけた手を見せ伯郎に言います。

素数の秘密を解くことはすべての数学者達の、いや人類の夢なんだ。【寛恕の網】があればその夢がきっと叶う。

人の命より数学の方が大事だというんですか。おじさまも死にますよ!

絵が見つからなければこの家のどこかに隠されている絵と共に死ぬつもりだった。

もうやめてくれ!そんな事をしても絵は見つからない!

いや!君なら見つけられる。明人君が言ってた。兄貴なら母さんが譲り受けた貴重なものをきっと見つけることができるって。

何で!?

兄貴は僕よりも母さんに愛されていたからだと!探してくれ!

無理だ!この家はもうさんざん探したんだ!

いいから早く見つけてくれ!
その会話の隙をついて楓が憲三のライターを奪おうとしますが、楓の手をすり抜け落ちていまい、あたりは火の海に。
伯郎と楓は憲三を連れて燃える小泉の家から脱出しようとしますが、その途中で伯郎はひらめきます。

あそこだ!!
伯郎は火の海に飛び込み、幼い頃の思い出が詰まった襖を破るとそこには【寛恕の網】の絵が。
だがあたりはすぐに火が回ってしまっています。
それでも襖に嵌めてあった絵を取ろうとする伯郎。

何やってんだよ!!

明人!?

逃げようよ!!

でも絵が!

絵なんてどうだっていいじゃないか!!
明人によって伯郎はなんとか小泉の家を脱出。
その後、伯郎は警視庁にいた。
ノックがあり入ってきたのは2人の男と明人。
明人は伯郎にすべての真実を話します。
明人が帰国した時、空港で警視庁の人間から話を聞かされ、その内容とはネット上で明人の誘拐依頼が募集されているのがあってその依頼人を突き止めるため、警視庁は明人に誘拐されたフリをして相手の出方を伺うというものだった。
明人は自分が帰国する事を知っていたのは、親戚関係者だけであることから、その犯人は矢神家の人間である可能性が高いと睨み、禎子が死んでから、ずっと矢神家の誰かに殺されたと思っていた明人は警視庁に禎子の死についての再捜査を依頼する事を条件にその警視庁の申し出を受けたと伯郎に話します。
「そこで潜入捜査が行われることが決定しました」と警視庁の人間が話すと
ノックがあり、そこに現れたのは・・・

「警視庁捜査一課。特殊班捜査係の古澤楓です」

嘘だろ・・・
伯郎はショックを受け、明人に詰め寄りますが、警視庁から潜入捜査の秘密の所有者は極力少なくするのが鉄則だと話され、勇磨の事を聞くと勇磨には盗聴された時にバレてしまい、研究記録が見つかった時は譲るという条件で捜査に協力するという提案をしたと話す明人。

とにかくお前が無事でよかった。

心配かけてホントごめん。
抱き合う2人。
そしてその場には伯郎と楓の2人きり。
伯郎は楓にすべて芝居だったのかと聞くと、楓はすべて芝居だったと告げ、楓は明人の妻に成り切ったとつもりだと話し、伯郎に謝罪します。

大変な・・・お仕事ですね。お勤めご苦労様です。
と言い残し伯郎はその場を去ります。
残された楓は伯郎とともに過ごした日々を振り返り、涙します。

その後、伯郎の動物病院では伯郎と元美がディナーの約束をすることに。
元美が楓の事を尋ねると

忘れるも何もないよ。あんな人はこの世にいなかったんだから。
そして楓が潜入捜査で用意した焼き鳥屋で一人で飲んでいると、元美が現れます。

矢神楓という人間は本当にいなかったんですか?私にはどうしてもあれが嘘だったなんて思えません!
と楓に告げ、そして伯郎とデートする事となったと言います。
その後、康治の葬儀で伯郎は明人と禎子についてお互いに話し合います。

おふくろは俺達の事を平等に愛してくれていた。
そして伯郎は明人から百合華と結婚を前提として付き合い始めたと言い、伯郎は素直に祝福します。
そして波恵から伯郎に警察から戻ってきたという遺品を渡します。

大事な思い出の品ですよね。楓さんとの。
と言う波恵に

前よりも波恵さんの本心が少しめるような気がしますよ。
と伯郎が波恵に言います。

でしょうね。伯郎さんのせいで恥も外聞もなく、さらけ出してしまいましたから。この家の人間全員が。なんだかんだで風通しが良くなったのかもしれません。
矢神家の廊下で伯郎は勇磨から手に入れた康治の研究記録を使って新しいビジネスを始めるつもりだと告げ、伯郎はそんな事自分には関係ないと言いますが

お前は何か手に入れたのか?逃げてばかりで戦おうとしない。そんなお前が俺は本当に嫌いだった。欲しいものがあるなら自分の力で手に入れろ、負け犬。
と伯郎に告げ去っていきます。
そして元美とのディナーの場に伯郎が到着すると、なぜかそこに楓の姿が。(当然ここはいつもの妄想シーンがあります笑)
なんてことが起きることもある・・・

最終話終了。
いやー!
最後は本当にうまく伏線などを1時間で回収できましたね!
そして犯人はやはり憲三でした!(半分あってましたね)
明人の自作自演というのも合ってました!(可能性という部分で以前言ったことがありました笑)
楓の正体もやはりCAなどではなく、警察関係者でしたね。(以前探偵とか言いました笑)
そしてまさかの伯郎の妄想シーンが現実になるというハッピーエンド!
良かったね!伯郎!

最終話のTwitterの反応

まとめ
いかがでしたでしょうか。
この危険なビーナスは原作と違うと聞いていたので原作を読んでいない私にとっては好きな東野圭吾作品という事もあり、ドラマを見させてもらいましたが、伏線もうまく回収されていてよく出来たドラマだったと思いました。
そして伯郎の妄想シーンも最後に現実になる伏線だったんですね。
演者さんも素晴らしく、完成度は高かったんじゃないかと・・・
ちなみに原作では誰が犯人なんですかね?笑
とにかくスタッフの皆様も含めお疲れ様でした!
危険なビーナスをもう一度見たい人は↓↓