NHK夜ドラ「ここは今から倫理です。」の最終回が放送されました。
前回は逢沢いち子が3年4組のグループチャットを抜けた事により、クラスから孤立してしまいそれに対し高柳は倫理の授業で『逢沢いち子はグループチャットへ戻るべきか』について生徒達に対話をしてもらおうと提案します。
果たして生徒達が出した結論とは?

最終回あらすじ
クラス全員が入っているグループチャットから抜けたことでクラスメイトからいじめを受けるいち子(茅島みずき)。高柳(山田裕貴)は、その問題について倫理の授業で対話することを提案し“最後”の授業が始まる。いち子や恭一(池田優斗)たちの対話を聞いた高柳は、ある哲学者の言葉を生徒たちに贈る。そして迎えた卒業式の日、いち子は高柳に告白をすることに…。(NHK公式HPより)
最終回(8話)の主な流れ&感想
高柳の最後の授業

高柳はいち子の現状を皆に説明し、この倫理の授業で『逢沢いち子はグループチャットに戻るべきか』
を皆の対話で話し合いましょうと、いち子にグループチャットを抜けた理由を説明するよう言います。
逢沢いち子が語るグループチャットを抜けた理由
いち子は高柳の言葉を受け、グループチャットでのやりとりやいちいち誰かが発言したのに対し反応したりする事や通知がピコピコくるのが受験勉強を本気でするのに支障が出るのが嫌でグループチャットを抜けたと語ります。
谷口恭一の意見
色んな考えが出る中、同じクラスメイトの恭一はいち子にグループチャットへ戻ってきて欲しいと言います。
恭一は自分達のクラスは本当の仲良く、自分みたいな陰キャにも分け隔てなく接してくれたがいち子がグループチャットを抜けた事によりクラスが変な感じになってしまったからいち子が戻ってくれば元通りになるんじゃないかと語ります。
深川時代の意見
それを聞いた時代は元通りなんてありえない、いち子はハブられている時点でクラスが仲良くなんて幻想だと反論します。
曽我涼馬の意見
曽我は黒板に最大多数の最大幸福というベンサムの功利主義を書き出し、その為にたったひとりの犠牲は容認されるのかと問いかけます。
田村創の意見
田村はグループチャットへ戻ってグループチャットの通知をオフにすればいいと言います。実際田村のクラスでも通知切ってる人がいるしたまにスタンプでも送っていけばいいんじゃないかと提案します。
都幾川幸人の意見
都幾川は恭一にいち子をいじめてた人間を許せるか尋ねます。いち子がグループチャットに戻ってもいち子がいじめられていたという事実は変わらないしそういうのが自分的には苦手だと恭一に言います。それに対し恭一はこれはいじめなんかじゃない、一部の人間がちょっと過激な反応をしているだけだし、今はそういうの言えない雰囲気だからと反論します。
近藤陸の意見
それに対し近藤はノーコメントはイエスと同じだと恭一に反論します。
通知切ってグループに戻るのは根本的な解決になっていない、とりあえずの妥協策だと言います。
都幾川の恭一への問いかけ
都幾川はもう一度、恭一にもし自分がいじめられていたとしてそれがちょっと過激な反応だからと言われて納得できるか問いかけます。
それに対し恭一はしばらく考えたあと、納得出来ない、何言ってんだろうと黙り込みます。
近藤陸の提案
近藤は一時自分も流されてしまって痛い目見てるから、いち子はグループチャットへ戻らないで踏ん張ってみるのもいいんじゃないかと提案します。
高崎由梨の意見
それに対し、由梨は他人にとってはどんなに些細な事でも本人にとっては死ぬのに十分な理由だったりするからいち子に踏ん張れなんて簡単には言えないと言います。
高柳の感想

結局、夕方まで生徒達は様々な意見を出しますが一向に解決出来ません。
高柳は生徒達が色んな意見が出た事に対し、それぞれが素晴らしい意見だったと伝え、いち子がグループチャットへ戻るべきかは答えが出せないと言います。
そして高柳はパスカルの言葉「人間は考える葦である」を出し、人間は葦のように弱いが広大な宇宙を捉えるほどの思考を持っていて、我々の尊厳の全ては考えることにあると語り掛けます。
だから自分の事だけでなく、目の前にいる相手の気持ちや見も知らぬ遠い異国の人のこと、過去に生きてきた人たちのこと、これから生まれる未来に生きる人たちのことをと。
そして高柳はいち子へどうするか尋ねますが、いち子はグループチャットには戻らない、友達ならここにいるみんながいるからと言い、それを聞いた高柳はこれで倫理の授業を終わりますと皆に告げます。
いち子の告白

それからはいち子はグループチャットに戻らず、倫理のメンバーと一緒にいる時間が増え、その中で大学受験の勉強を本格的にやり始め、ついに志望校に合格する事が出来ます。
そして卒業式。
いち子は恭一を教室へ呼び出し、恭一にこれから高柳に告白するから一緒についてきて欲しいと言います。
そして高柳がタバコを吸っているいつもの喫煙室にいち子は恭一と向かいます。
いち子は高柳に「愛こそ貧しい知識から豊かな知識への架け橋である」というマックス・シェーラーの言葉を出し、自分にとっての架け橋は高柳だと言い、付き合って欲しい、そばにいさせて欲しいと高柳に告白します。
それを聞いた高柳はいち子へお礼を言ったあと、気持ちだけ受け取っておきますと丁寧に断ります。
いち子は高柳が自分をふるのを若さのせいにしないでと言い、高柳は自分がどれだけ高柳が好きなのかわかっていないと反論します。
それを聞いた高柳はいち子へ将来の事を考えているか問いかけ、いち子は結婚はしたいし、子供も欲しいと言いますが高柳は結婚はもう懲りたのでしないといち子へ言います。
それを聞いたいち子は出会った最初にそれを言ってくれてたらここまで頑張らなくて良かったのにと泣きながらその場を走り去ります。それを追いかける恭一・・・。
生徒達のそれぞれ
卒業後、生徒達は様々な道に進み、その描写が簡単に描かれます。
最後に大学生になり歩いていたいち子が振り返り・・・
ここは今から倫理です。全8話完。

ついに終わってしまいましたね。
最後はラストにふさわしい物語になったのではないでしょうか!
倫理の授業も学生時代はよくわからなかったですが、大人になってみると改めて深いなと感じさせる面白いドラマでした!
高柳を演じる山田裕貴さんもとても良かった!
それにしても高柳がまさかのバツイチだったとは・・・笑
最終回のTwitterの反応
まとめ
いかがでしたでしょうか。
倫理とはなんたるものかという部分をより分かりやすくしたドラマと個人的には思っています。
是非今何かで悩んでいる人に見てもらいたいドラマです。
続編はないでしょうが、来週にぺこぱと山田裕貴さんや生徒役で登場した方がこの倫理について語る枠があるようなのでそれも見てみようと思います。